コラム / 制作会社・広告会社向け

販促施策をWeb制作へつなぐ進め方|目的・掲載範囲・依頼・検収・更新の順に決める

販促施策のWeb制作は、目的、掲載範囲と見送り、依頼内容、検収、公開後更新をつなげて進めます。架空の新製品紹介案件を通じ、各工程で決めたことを次の担当へ渡す方法を解説します。

公開 最終確認 2026-10-30著者 GreenCoding
計測機器の模型と製品写真、Webページを映したPCとスマートフォン、五枚の工程カードが並ぶ作業机の生成画像

新製品の紹介や展示会の施策を受け、Webで何を作るかを決めるときは、ページ数より先に「見に来た人に何をしてほしいか」をそろえます。その目的を基準に、掲載範囲、依頼内容、検収、公開後の更新をつなげると、途中の判断が変わったときも見直す範囲が分かります。

決める順番は、目的、掲載範囲と見送り、依頼内容、検収、公開後更新の五つです。前の工程で決めた内容を、次の工程で使う条件として渡します。すべてを最初に確定するのではなく、未定事項の確認先と期限も残します。

五つの決定を、同じ案件でつなぐ

制作会社が顧客との企画・デザイン・進行を担い、Webの実装を外部へ依頼する場合を考えます。次は、計測機器メーカーが展示会で新製品3型番を紹介する架空の記入例です。実在製品の実績や、実装・送信試験の結果ではありません。

  1. 目的:実機を見た設計・購買担当者が用途と仕様を確認し、製品について相談できる。
  2. 掲載範囲:既存企業サイトの製品ページ1枚に、用途、3型番の仕様表、写真、仕様書PDFを載せる。製品一覧から製品ページへ、製品ページから既存の相談フォームへ進めるようにする。
  3. 依頼内容:既存フォームへの「新製品の相談」の選択肢と通知先の追加可否を調べる。制作会社は原稿・デザイン、実装担当はページと必要なフォーム改修を担う。
  4. 検収:承認済み仕様書と表が一致し、スマホで読め、相談が製品担当へ届く状態を合格とする。
  5. 公開後:会期後は通常の製品紹介へ切り替え、仕様改訂時はページとPDFを同じ資料から更新する。

目的を、見る人の次の行動で決める

「新製品を知ってもらう」だけでは、動画、予約、資料請求などの要望が同じ優先度で増えがちです。この例では「展示会で実機を見た人が、仕様を確かめて相談する」と具体化しています。誰が、どこから来て、何を確かめ、次に何をするかを一文にすれば、必要な情報と導線を選べます。

公開後も、問い合わせの内容や顧客側の運用状況を振り返る際の基準になります。最初の聞き取りはWeb制作の初回相談で確認する10項目を使い、そこで集めた回答から今回の目的を一つに絞ります。

作るものと、今回は見送るものを選ぶ

選ぶ基準は、目的に必要か、期限までに素材と確認者がそろうか、公開後も運用できるかの三つです。会期前に必要なのは、承認された用途・仕様と相談先が分かる状態です。表示や操作の確認を、完成直前まで後回しにしないことも範囲へ含めます。

この例では、デモ日時の外部予約は見送ります。相談内容が個別で、受付後に営業が日程を調整できるためです。3型番は一つの表で比べられるので、絞り込み検索も作りません。見送りは永久の禁止ではなく、日程調整が負担になったときや型番が増えたときに再検討する、と記録します。

製品が増える予定なら、先に商品仕様の共通項目と例外の扱いをそろえます。機能を足す判断が、原稿量、実装、確認作業、公開後の担当へどう影響するかを一緒に見ます。

依頼内容と締切を、掲載範囲から逆算する

製品担当が原稿と画像の説明案を用意し、技術担当が仕様の数値、制作会社が文章と見せ方を確認します。展示会用に撮影済みの元画像も、Web掲載の許可と使える大きさを確認して共有します。撮影や営業対応は、Web実装とは別の担当工程です。

締切は一つの納品日だけでなく、次の作業が始められる状態から逆算します。この例でチラシのQRも使うなら、公開用URLは印刷入稿前に決めます。

決める時点この案件で確定すること次に進める作業
印刷入稿前公開用URLQRの確認と印刷
デザイン前承認済み原稿・元写真配置と実装
公開判断前検証結果・担当・戻し方本番反映と公開確認

依頼には、作るもの、見送るもの、素材の確認者、公開担当を添えます。既存フォームの改修が難しいと分かった場合は、代替方法と費用・日程への影響を確認し、見積の前提を更新します。未確認の機能を「既存だから変更できる」と決めつけません。

検収と公開後の担当を、公開前に残す

検収は「デザインどおり」だけで終えず、目的に必要な情報と操作を確かめます。この例なら、仕様表とPDFの一致、スマホでの読みやすさ、新しい選択肢からの通知、QRから本番ページへの到達を確認条件にします。試験送信は受信担当と合意した方法で行い、実際の受信までを証拠に残します。

未解決事項、確認したURL・条件・日付、公開してよいと判断する人も残します。具体的な確認層は公開前の検収と引き継ぎで補えます。

会期後の案内文は制作会社が用意し、実装担当が切り替えます。仕様改訂時は製品担当が原資料を確定し、ページの表とPDF、改訂日をそろえて更新します。更新に必要な操作を実際の権限で試し、全員へ管理者権限を配る方法を既定にしません。切替手順を詳しく決めるときは展示会ページの会期前・中・後の切り替えを参照できます。

五つの決定を同じ案件の記録に残すと、仕様や予定が変わったときに、掲載範囲、見積、検収、更新担当までさかのぼって確認できます。完成物の名前だけでなく、次の担当が何を受け取れば進められるかをそろえることが、総合ガイドとしての使い方です。

未定のWeb工程から相談できます

GreenCodingでは、仕様整理、コーディング、WordPressの更新方法、実装・検証など、必要なWeb工程を支援します。現在の資料やサイトURL、希望時期と、御社が担うこと・任せたいことを共有し、担当範囲、費用条件、公開方法を先に確認します。

参考にした資料

最終確認日:2026年10月30日。W3Cの資料はアクセシビリティの計画・実施の参考です。本稿の五つの判断と架空例は、Web制作を進めるための編集上の提案です。アイキャッチは説明用の生成画像です。