企業情報と同じ体制で更新できるなら企業サイト内への追加、採用独自の構成と運用体制が必要なら別サイトが候補になります。見た目の自由度だけで決めず、原稿の承認、更新画面、保守、将来の統合まで比較すると、提案する範囲が明確になります。
顧客から「採用サイトを作りたい」と相談を受けた制作会社・広告会社にとって、最初の判断は新しいサイトを建てるか、既存サイトへ採用情報を加えるかです。本記事は募集の増減を誰が更新するかではなく、採用情報の置き場所と、それに伴う管理の設計を扱います。
URLの置き場所と、管理の分け方は別に考える
企業サイトの「採用情報」にまとめる方法、同じドメインの採用用の区画へ展開する方法、別のサイトとして独立させる方法があります。ドメインはサイトの住所の基になる部分で、サブディレクトリはその中の区画、サブドメインは住所の先頭に別の名前を付けた形です。
例えば、同じドメインの /recruit/ に置いても、更新画面を別に作る設計は可能です。逆に、別サイトに見えても同じ管理環境から更新する場合があります。URLの形だけでWordPressの設置数や管理担当を決めず、既存の構成と必要な編集権限をWeb担当が確認します。
二つの案を、表現と継続管理で比較する
| 比較する点 | 企業サイト内 | 別サイト |
|---|---|---|
| 表現・構成 | 既存の共通部分を活かす | 採用専用の構成を検討 |
| 編集責任 | 企業情報との窓口を調整 | 採用側の承認担当を固定 |
| 更新・保守 | 既存環境への影響を確認 | 管理対象の追加を確認 |
| 将来の統合 | 既存内の整理を検討 | 移すURLと転送を計画 |
これは実装方針を比べる表で、費用や検索順位の優劣を示すものではありません。企業サイト内でも大きな改修が必要な場合があり、別サイトでも既存の管理基盤を活かせる場合があります。SSLという通信を暗号化する仕組み、バックアップ、更新対象、障害時の窓口をどこまで追加するかで管理範囲は変わります。
架空例:3職種の採用情報を既存サイトへ追加する
次は説明用の架空例です。募集は3職種、社員紹介は2本、採用原稿は顧客の採用担当が承認し、企業サイトの運用窓口は広報担当という想定です。GreenCodingの実績や、規模に応じた一律の推奨ではありません。
架空の提案メモ:まず企業サイト内への追加を比較
目的:応募前に仕事と会社の雰囲気が分かること
追加:採用トップ、職種詳細、社員紹介
共有:会社概要とアクセスは既存ページへつなぐ
原稿:採用担当が承認、代理店が支給資料を整理
更新:広報窓口と採用担当の権限・手順を確認
再検討:採用独自の構成や更新体制が必要になったとき
この例では、会社概要を採用側へコピーする前に、既存の正しい情報へつなぐ案を比べます。二か所へ同じ情報を載せるなら、変更時に両方を確認する担当を決めます。採用専用の表現が必要なページと、企業情報として共有できるページを分けることで、独立させる理由も具体化できます。
更新権限と会社情報の食い違いを、設計で防ぐ
WordPressの標準権限では、編集者は他のユーザーの投稿も公開・管理できます。「採用だけを編集してほしい」という条件が、編集者の付与だけで満たせるとは限りません。使っている投稿種別や追加機能によっても変わるため、採用原稿の編集範囲、承認、公開を誰が担うかを実装前に確かめます。
別サイトにする場合も、企業サイトからの入口と戻るリンクを用意し、運営会社が分かるようにします。Googleのサイト名の説明では、ドメインとサブドメイン単位のサイト名を扱い、サブディレクトリ単位の別サイト名はサポートしていません。これは検索結果の表示仕様であり、別サイトにすれば順位が上がるという根拠ではありません。
採用情報の置き場所を決めた後は、募集情報の更新体制と入力項目も合わせて検討できます。
着手前に、承認・実装・公開確認の範囲を揃える
- 代理店と顧客:採用の目的、共有する企業情報、独立した表現の必要性を確認し、比較する案を決める。
- 顧客:採用原稿と会社情報の承認担当、更新窓口、不在時の連絡先を確定する。
- Web担当:更新画面、権限、共通部分への影響、入口と戻り先を実装・検証し、公開画面を確認する。
将来まとめ直す可能性がある場合は、残す情報、移すURL、転送を確認する担当も提案メモへ加えます。新規制作だけでなく、既存ページの整理、管理対象の追加、公開後の保守を見積範囲へ含めるかを決めます。価格や納期は、既存構成と必要な機能を確認してから比較します。
GreenCodingへ相談できる採用Web側の工程
GreenCodingには、既存サイトへの採用ページ追加、WordPressの更新項目・画面、支給デザインの実装、既存構成との調整、公開前後の確認・保守を相談できます。現在のURL、掲載したい情報、原稿の承認担当、更新方法の希望があれば、企業サイト内と別サイトのどちらを検討するかから整理できます。採用代行や応募者対応を同じ支援として扱わず、Webの担当範囲を決めます。