サイトのお知らせとSNSは、同じ原稿を二重に管理するのではなく、残す情報の正本と、知らせるための投稿に役割を分けます。発信の種類、原稿・承認担当、掲載後の訂正先を先に決めると、更新する人が変わっても情報の食い違いを防ぎやすくなります。
製品の発表、会社の動き、メディア掲載などを支援する制作会社・広告会社・代理店では、顧客サイトのお知らせ欄とSNSの両方を扱うことがあります。本記事は投稿と固定ページの一般的な使い分けではなく、どの情報をサイトへ残し、SNSからどこへ案内し、過去の発信を誰が確認するかという運用を扱います。
正本は「最新の条件を確認できる場所」
ここでいう正本は、顧客が確認・承認した詳細情報を管理する場所です。例えば製品の発売日や問い合わせ先はサイトの詳細ページに残し、SNSでは要点と、その詳細へのリンクを知らせる設計が考えられます。すべての発信にサイト記事が必要という意味ではありません。
現場の短い近況はSNSだけ、会社の移転や製品発表はサイトにも残すなど、読み手が後から確認する必要性で分けます。SNSだけに出す情報でも、担当者と承認の要否は決めます。「両方に出せば届く」とは限らず、実際の閲覧や相談へのつながりは別途計測するものです。
架空例:月二本の詳細発信を分担する
次は、架空のメーカーが月二本程度の詳細なお知らせを出す場合の整理例です。実績や推奨本数ではありません。会社側が事実を承認し、代理店が発信を進行、Web担当がサイトへ反映する想定です。日常の短い投稿は必要なときだけ別に出します。
| 発信内容 | サイトに残す情報 | SNSの役割 |
|---|---|---|
| 製品発表 | 発売日・仕様・詳細先 | 要点から詳細へ案内 |
| 会社の移転 | 変更日・新住所・連絡先 | 変更を知らせる |
| メディア掲載 | 媒体名・掲載日・参照先 | 掲載の紹介 |
| 現場の近況 | 継続参照が必要なら掲載 | 短い近況を発信 |
製品発表なら、サイトの詳細情報を確定してからSNSの案内先を確認します。移転情報は、お知らせだけでなく会社案内の住所も対象にします。メディア掲載では、文章や画像を無断で転載せず、掲載元の権利や案内方法を確認します。近況の写真も公開許可を確認した素材を使います。
W3Cのリンク目的に関する案内では、リンク文言や文脈から目的が分かることを説明しています。サイト内の案内は「詳しくはこちら」だけでなく、「新製品の仕様を見る」「移転後の所在地を見る」など、次に何を確認できるか示します。これは上の分担表自体を公式仕様とする根拠ではなく、案内文言の補助根拠です。
原稿・承認・反映・訂正を一つのメモに
掲載する人だけを決めても、原稿が未承認なら作業は進みません。誰が事実を用意するか、誰が内容を承認するか、誰がサイトとSNSへ反映するかを分けて記入します。予定日時がある場合は、原稿と画像の確定期限も併記します。
架空の製品発表メモ
題材:新しい部品の発売案内
サイト:発売日と仕様の要点、製品詳細へのリンク
SNS:短い紹介とサイト記事へのリンク
事実・素材:顧客の製品担当が用意
承認:顧客の広報担当が公開前に確認
サイト反映:合意したWeb担当
SNS反映:顧客またはSNSを担当する代理店
公開確認:進行担当が日時・リンク先・画像を読戻す
訂正時:正本の変更内容を確定し、SNSの訂正要否も確認
このメモで重要なのは、サイトを直しただけでSNSも直ったと扱わないことです。発売日が変わったら、顧客が変更内容を承認し、サイト記事、製品詳細、SNS投稿のどこへ訂正が必要か確認します。SNSで編集できる項目や方法は媒体によって異なるため、実際のアカウントと仕様を確認して対応します。
過去のお知らせは、履歴と現行情報を分ける
一年後も古い発売告知をトップの先頭に固定すると、現在の案内と取り違えられることがあります。この例ではトップに最新三件、一覧に過去分を残し、常設の製品情報へ進める形を候補にします。件数はサイトの目的に応じて決めるもので、三件を必須にする規則ではありません。
過去記事を残す場合は掲載日を維持し、条件が変わった部分に訂正日や現行情報への案内を添える方法があります。古い記事の日付だけを更新して新しい発表に見せることは避けます。削除や非公開を検討する場合も、参照されているリンクや保存すべき履歴を確認してから判断します。
WordPress公式のリビジョン案内では、保存した内容の変更比較と復元を説明しています。ただし保存数などの設定で残る履歴は変わります。リビジョンがあることと、公開ページに訂正内容が表示されること、SNSまで訂正されることは別なので、公開面をそれぞれ確認します。
SNS埋め込みは、詳細情報の代わりにしない
SNS投稿をサイトへ表示する場合も、埋め込みが見られないと日時や案内先が分からなくなる構成は避けます。必要な詳細はサイト側の文章とリンクでも読めるようにし、外部通信、表示許可、スマートフォンでの見え方を対象サービスごとに確認します。自動連携や埋め込みの可否は、今回の架空例で検証済みという意味ではありません。
GreenCodingにはWeb側の受け皿を相談できます
GreenCodingには、発信の種類と掲載場所の整理、既存のお知らせ欄の改修、WordPressの更新方法、必要に応じた分類・更新項目の設計、実装・検証・公開後確認を相談できます。現在のURL、想定する発信内容、月の本数の目安、原稿・承認・公開担当を共有すると、Web側で必要な工程を確認できます。
SNS運用代行、プレスリリース原稿やコピー制作、露出獲得を標準で請け負うという意味ではありません。外部SNSとの連携は案件仕様を確認して個別に判断します。動画の掲載方法は動画の埋め込み・直接掲載と文字情報の分担で別に整理しています。