拠点案内は、地図だけで完結させず、来訪先を選べる一覧と、現地まで迷わず行ける詳細情報を分けて設計します。同じ拠点の住所・受付条件・地図リンクを一か所から更新できるようにすると、移転時の修正漏れを見つけやすくなります。
会社案内やブランドサイトを受け持つ制作会社・広告会社では、営業所、ショールーム、工場など、性格の異なる拠点をまとめて紹介する場面があります。すべてに同じ地図を付ける前に、訪問する人が何を確かめたいかについて顧客と認識を合わせます。本記事では、検索順位の対策ではなく、拠点案内の画面と更新方法を扱います。
地図の前に、行ってよい拠点かが分かる一覧を
住所が近いだけでは、訪問先として適切とは限りません。営業相談を受ける窓口、予約が必要な見学施設、一般来訪を受け付けない工場では、案内すべき行動が異なります。一覧では地域、拠点の役割、来訪条件を比べ、詳細では入口、受付時間、連絡先などを読める形にします。
地図のピンは位置関係を伝える補助に使い、名称・住所・詳細へのリンクを文字でも用意します。W3Cの非テキストコンテンツの説明では、画像などが伝える目的に相当する代替情報を示すことを求めています。地図の画像に「地図」とだけ付ければ十分とは考えず、どこへどう訪ねるかを本文でも伝えます。
架空例:営業所・展示室・工場の案内を分ける
次は実在企業の情報ではなく、拠点案内の設計を説明する架空例です。連絡先や住所は記載せず、拠点ごとの違いをどの欄に置くかを示しています。GreenCodingの制作実績ではありません。
| 拠点 | 一覧で伝えること | 詳細に用意する案内 |
|---|---|---|
| 東エリア営業所 | 営業相談の窓口 | 受付時間・連絡方法 |
| 中央ショールーム | 見学は事前予約 | 予約先・入口・アクセス |
| 北エリア工場 | 一般来訪の受付なし | 取引先の連絡窓口 |
この例では、近くの拠点を選ぶだけでなく、用件に合う窓口を選べます。所在地を詳しく載せる範囲、予約の要否、公開する電話番号は顧客が確定し、制作側が推測で補いません。駐車場や段差、利用できる入口の情報も、現地担当者が確認した内容を使います。
一覧と地図の情報は、同じ拠点データへつなぐ
一覧用の住所と地図用の住所を別々に入力すると、移転時に片方だけが古くなるおそれがあります。拠点ごとに名称、住所、役割、来訪条件、連絡先、地図リンクを管理し、どの画面へ出すかを対応付けます。地図の座標と住所の文字が一致するかも確認対象です。
WordPressでは、地域や施設種別を分類として管理する方法があります。公式のタクソノミーの案内は、カテゴリーなど、情報をまとめる分類の仕組みを説明しています。拠点専用の更新画面を設けるか、既存ページを使うかは、件数だけでなく変更頻度と編集担当から決めます。分類を増やしても、選ぶ人が使わなければ案内は複雑になります。
架空の移転依頼メモ
対象:東エリア営業所
変更する情報:住所、地図の位置、最寄り交通機関
維持する情報:名称、営業相談の窓口
掲載先:拠点一覧、拠点詳細、会社概要内の案内
確認担当:現地担当が事実確認、広報担当が掲載承認
公開確認:新住所と地図リンクの行き先、スマートフォンの表示
地図を付ける範囲と、公開後の費用を分けて決める
外部地図へのリンク、地図の埋め込み、複数拠点を載せた独自の地図では、実装や契約条件が異なります。APIという外部機能を呼び出す仕組みを使う場合は、利用条件、課金、認証情報の管理者も別途確認します。地図を置くだけで予約受付や最適な経路の案内までできるとは限りません。
まず一覧と詳細の文章だけで来訪先を選べるかを試し、位置関係の理解に必要な地図を加える順序が候補です。住所・受付条件の事実確認は顧客、情報の整理と承認進行は制作会社、更新画面・表示・リンクの実装と検証はWeb担当、という役割案を合意します。
公開前は、移転一件を想定して更新を試す
- 代表の三拠点を登録:予約が必要な施設や来訪不可の施設も含め、一覧の表示と詳細への動線を確認します。
- 住所変更を一件試す:更新担当が修正し、一覧・詳細・地図リンクに古い案内が残っていないかを照合します。
- スマートフォンで目的地を選ぶ:名称、条件、連絡先が読めるか、地図が使えなくても必要情報が得られるかを確認します。
GreenCodingには、拠点情報の要件整理、一覧・詳細ページ、WordPressの更新画面、既存サイトへの追加・修正、表示やリンクの検証、公開後の保守を相談できます。代表拠点の資料、既存URL、変更する人、利用したい地図の方式を共有すると、必要なWeb側の工程を検討できます。外部地図の契約や独自機能の可否は案件ごとに確認します。