商品一覧の絞り込み検索は、点数だけで決めず、訪問者が選ぶときに使う条件が複数あるかで判断します。まず分類リンクで足りるかを試し、必要なら条件の組合せ、0件の案内、条件を戻す操作までを一組の仕様にします。
顧客の商品紹介サイトを提案する制作会社・広告会社では、「商品が増えたので検索を付けたい」という相談があります。ここで扱うのは、用途や材質などを選んで一覧を絞る機能です。購入や在庫照会の仕組みとは分け、候補の商品にたどり着くまでの操作を顧客と決めます。
分類リンクで足りるか、組合せが必要か
「屋内用と屋外用を別々に見たい」だけなら、分類ごとの一覧へのリンクが候補です。一方、「屋内用で、金属製で、幅がこの範囲」と複数の条件を重ねたいなら絞り込みを検討できます。少数の商品でも条件が複雑な場合があり、多数でも型番を知って訪れる人には型番検索の方が役立つことがあります。
商談でよく尋ねられる条件を顧客から二、三例集め、代表商品を使って実際に選びます。色や材質が全商品に登録されていなければ、その条件だけで除外すると見せるべき商品が消えます。項目の不足を埋める作業と、検索画面の制作は別に見積もる必要があります。
架空例:備品カタログの絞り込み依頼
以下は、施設向け備品を24点掲載する架空のサイトの記入例です。GreenCodingの実績や、検索機能を付ける点数の基準ではありません。用途と材質を選んで候補を見つけ、詳細ページで寸法を読む場面を想定しています。
| 決めること | 依頼メモの記入例 |
|---|---|
| 入口 | 最初は全24点。分類リンクも残す |
| 選択条件 | 用途:屋内/屋外。材質:木/金属。各条件内は一つだけ選択 |
| 条件の組合せ | 用途と材質を両方満たす商品を表示。「指定なし」はその条件を使わない |
| 反映の操作 | 条件を選び「この条件で探す」を押して結果を表示 |
| 結果の例 | 「屋内・金属:3件」と選択内容・件数を表示 |
| 0件の例 | 「該当する商品はありません。材質の指定を外すか、全商品をご覧ください」と案内 |
| 戻す操作 | 「条件をすべて解除」で全24点。詳細から戻ったときの条件保持も検収する |
同じ項目で複数を選べる方式にするなら、「木または金属」なのか「両方を持つ商品」なのかも決めます。画面上のチェック欄だけでは意味が伝わりません。この例では一つずつ選ぶ仕様に絞り、必要性が確認できたときに複数選択を追加します。
検索結果を共有するURLも先に決める
営業担当が条件付きの一覧を顧客に送るなら、選択条件を含むURLを再度開いて同じ結果になるかが検収項目です。ただし、条件の組合せごとにURLを作ると、多数の似たページが生まれる場合があります。共有できることと、すべての組合せを検索結果に載せることは別の判断です。
Google公式の絞り込みURLの案内は、組合せによる大量のURLとクロール負荷を説明しています。制作側は、通常の分類一覧と条件付きURLのどちらを検索から見つけてもらうかを実装担当へ伝え、既存サイトのURLや検索向け設定を調べてから方式を決めます。本例だけを根拠にrobots.txtやcanonicalを一律に変更しません。
0件とスマートフォンの操作まで試す
結果が0件のときに空白だけになると、商品がないのか操作に失敗したのか分かりません。条件を残して理由と戻し方を示し、通信エラーの表示とは区別します。スマートフォンでは条件欄を閉じた後も、選んだ内容と解除ボタンを見つけられるかを確かめます。
W3Cのステータスメッセージの解説では、ページを再読込せず表示する検索完了・件数・0件などの短い通知を扱っています。動的に更新する方式なら、見た目だけでなく読み上げにも結果を伝える実装を検討します。ページ全体が切り替わる方式とは検証方法を分けます。
- 商品データで照合:条件に合う商品と合わない商品を用意し、表示される商品と件数が一致するかを確認します。
- 0件から復帰:該当しない組合せを選び、一条件の解除と全解除のどちらでも再び候補へ進めるかを試します。
- 端末と操作で確認:PC・スマートフォン、キーボード、採用方式に応じた読み上げ、共有URLと戻る操作を検収します。
顧客との合意を、実装の依頼単位にする
顧客には商品の分類と属性の正しさ、制作側には利用場面と条件名の整理、Web担当には検索・表示・URL・操作の実装と検証を割り当てる役割案が考えられます。公開後に商品を追加した際、必要な属性が欠けていないかを誰が確認するかも引き継ぎます。
GreenCodingには、既存の商品データと更新機能の確認、一覧の要件整理、WordPressでの表示・絞り込みの実装、スマートフォンでの操作検証を相談できます。外部の商品管理との連携や、大量データの検索は既存構成と要件を確認して個別に判断します。
相談時は、現在の商品一覧URL、代表商品数点、訪問者が使いそうな条件の例を共有してください。「検索機能一式」から始めるより、分類だけで足りる範囲と、組合せが必要な範囲を分けて依頼工程を検討できます。