WordPressの更新は、セキュリティと安定運用のために欠かせません。一方で、更新ボタンを押す前の準備が不足していると、不具合が発生したときに元へ戻せなくなることがあります。大切なのは、バックアップを取得した事実だけではなく、必要なデータがそろっていて、実際に復元できる状態かを確認することです。
1. データベースとファイルの両方を保存する
WordPressサイトは、大きく分けてデータベースとファイルで構成されています。投稿、固定ページ、設定などは主にデータベースへ保存され、画像、テーマ、プラグインなどはファイルとして保存されます。どちらか一方だけでは、サイト全体を元の状態へ戻せない場合があります。
- データベース全体
- wp-content/uploads の画像や資料
- 使用中のテーマと子テーマ
- 使用中のプラグイン
- wp-config.php や .htaccess などの設定ファイル
2. 更新直前のバックアップか確認する
数週間前のバックアップしかない場合、その後に追加した記事やお問い合わせ設定が失われる可能性があります。更新作業の直前に取得し、取得日時と対象サイトを記録しておきましょう。複数サイトを管理している場合は、ドメイン名を含めたファイル名にすると取り違えを防ぎやすくなります。
3. バックアップをサイト外にも保管する
バックアップを同じサーバー内だけに置くと、サーバー障害や不正アクセスの影響を一緒に受ける可能性があります。パソコンや信頼できる外部ストレージなど、サイトとは別の場所にも保存します。バックアップファイルには個人情報や認証情報が含まれることがあるため、共有範囲と保管期限も決めておくと安心です。
4. 復元手順と担当者を決める
障害が起きてから復元方法を調べ始めると、停止時間が長くなります。利用しているバックアップツール、サーバー管理画面、データベースへの接続方法を事前に確認し、誰が判断して誰が作業するかを決めておきます。可能であれば、ローカル環境やステージング環境で復元を試し、バックアップが壊れていないことまで確認します。
5. 更新後の確認項目を用意する
更新画面に「成功」と表示されても、サイト全体が正常とは限りません。トップページだけでなく、主要な固定ページ、スマートフォン表示、管理画面、画像、メニュー、検索、ログインなどを確認します。お問い合わせフォームは本番でむやみに送信せず、運用ルールに沿ってテスト環境で確認する方法もあります。
- トップページと主要ページが表示できる
- 管理画面へログインできる
- レイアウト崩れやPHPエラーがない
- フォームや外部連携の設定が維持されている
- キャッシュを削除しても正常に表示される
更新は「戻せる状態」を作ってから
WordPress公式ドキュメントでも、更新前のバックアップと、問題発生時に復元できる準備が案内されています。更新を止めるのではなく、安全に進められる手順を整えることが重要です。Green Codingでは、WordPress本体・PHP・プラグインの更新前調査から、ローカル環境での検証、更新後の確認まで対応しています。現在のサイトを安全に更新できるか分からない場合は、お気軽にご相談ください。