WordPress 7.1では、画像の圧縮・縮小・サムネイル作成を、サーバーだけでなくブラウザ側でも行えるようになりました。iPhoneで使われるHEICや、Web向けのAVIFにも対応しています。写真をそのまま選びやすくなる一方、すべてを自動任せにせず、最初はテスト画像で変換結果と表示を確認するのが安全です。
3行で分かる要点
- 大きな画像の処理をブラウザ側でも行うため、サーバーの負担やPHPのメモリ不足を減らせます。
- HEIC・HEIFはブラウザで読み取り、Webで表示しやすいJPEGとしてアップロードできます。AVIFにも対応しました。
- 更新直後は、利用中のテーマ・プラグイン・ブラウザを含めて、画像1枚から確認します。
何が便利になったのでしょうか
これまでは、スマートフォンで撮影した写真をパソコンへ移し、JPEGへ変換してからWordPressへ登録する場面がありました。また、高解像度の画像を大量にアップロードすると、サーバー側の画像処理がタイムアウトしたり、サムネイル作成に失敗したりすることもあります。
WordPress 7.1は、対応する環境ではWebAssemblyという仕組みを使い、画像の圧縮、縮小、回転、形式変換、各サイズのサムネイル作成をブラウザ内で進めます。処理したファイルを分けて送るため、共有サーバーへの負担を抑えやすくなりました。HEIC・HEIFの元画像は関連ファイルとして保持され、表示用にはJPEGが作られます。
| 場面 | WordPress 7.1で期待できること | 確認したいこと |
|---|---|---|
| iPhone写真を掲載 | HEICを選び、表示用JPEGへ変換 | 色・向き・切り抜きが意図どおりか |
| 大きな商品写真を登録 | ブラウザ側で縮小やサムネイル作成 | 必要な画像サイズがすべて生成されたか |
| AVIF素材を使用 | サーバーのAVIF対応だけに依存せず処理 | 古いブラウザを含む表示と代替形式 |
店舗や制作現場では、こんなときに役立ちます
店舗では、季節メニュー、商品、施工例、イベントの写真をスマートフォンから更新しやすくなります。制作会社様やデザイン事務所様では、支給された写真の形式を毎回変換する作業を減らせる可能性があります。画像の多いサイトでは、サーバー側の処理待ちが減ることで、登録作業を続けやすくなる点も利点です。
ただし、「HEICなら何でもそのまま公開できる」「必ずアップロードが速くなる」という意味ではありません。端末の性能、通信状況、ブラウザ、セキュリティ設定、画像関連プラグインによっては、従来のサーバー処理へ切り替わる場合があります。WordPress本体だけでなく、実際に使う更新環境で確認します。
まずは公開しない画像1枚で試す
- 現在の状態を控える
WordPress、テーマ、画像圧縮・WebP変換・CDN系プラグインのバージョンを記録し、バックアップを用意します。 - 特徴の分かる写真を1枚登録する
縦向きのHEICや大きめの写真を下書きへ入れ、向き、色、画質、ファイル容量、切り抜きを確認します。 - 一覧と公開画面を複数幅で見る
元画像だけでなく、アイキャッチ、一覧カード、スマートフォン表示を開き、ぼやけ・欠け・404がないか確認します。
問題がなければ、次に2〜3枚のギャラリーで試します。過去にアップロードした画像が自動的にすべて変換される機能ではないため、既存メディアの最適化は別の作業として切り分けます。
公開前に人が見るポイント
- 写真の向き、色、明るさ、画質が元データから大きく変わっていない
- テーマが使うサムネイルサイズまで生成されている
- 画像URLがHTTP 200で、ページに壊れた画像がない
- 代替テキストが写真の内容を説明している
- 画像圧縮や形式変換プラグインと二重処理になっていない
- 問題時に戻せるバックアップと元画像が残っている
よくある質問
WordPress 7.1へ更新すれば、古いHEIC画像も自動で変換されますか?
今回の機能は主に新しいアップロード時の処理です。メディアライブラリにある過去画像の一括変換とは分けて考えます。
画像圧縮プラグインは不要になりますか?
一概には言えません。CDN配信、既存画像の最適化、バックアップなど、プラグイン固有の役割があります。二重変換や画質低下が起きないかを確認して、残す機能を決めます。
公開サイトですぐ試しても大丈夫ですか?
先にローカル環境や下書きで試すのが安全です。GreenCodingでは、WordPress更新前のバックアップ、画像処理プラグインとの役割整理、アップロード後の表示確認まで対応範囲を相談できます。
支給画像の調整や書き出しを含めて、WordPressへ掲載しやすい形へ整える必要がある場合は、制作会社様・デザイン事務所様向けコーディング支援をご確認ください。
公式情報
最終確認日: 2026年8月28日。対応範囲やフォールバック条件は今後変わる可能性があるため、実際に利用するWordPress、ブラウザ、テーマ、プラグインの組み合わせで再確認します。